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虐待を生きて~kasumi&michieのキルティング人生と快復~

虐待の連鎖を切る手助けをしたい。。 これからは、一緒に歩いていこうね。 2010年私なりの終止符うちました。 新しい道はどんな道??

   
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そういえば・・・。


http://www.tbs.co.jp/program/wedsp_20080723.html

 聴覚障害のある高島良宏さんと久美子さんは、福島と函館のろう学校にいる時に文通で知り合った。今のようにパソコンが一般には普及していない時代、お互いの声を聞くことができない二人は手紙で愛を語り合い、共に23歳で結婚する。
1992年、二人はトライアスロンに出会う。過酷な競技に挑戦しながら得られる充実感。生きることの喜びを体感するのに、障害のあるなしは関係ないと気付いていく。
1994年には久美子さんが出産。夫婦は永遠の憧れである「音」の字を名に入れて子どもを怜音(れお)と命名した。わが子の泣き声さえ聞くことができない夫婦の試行錯誤の育児が始まった。言葉を教えられない夫婦は子どもを保育園に通わせる。子どもは自然に言葉と手話を使うようになり、コミニュケーション力を身に付ける。
そして2008年。今回の番組取材のため、スタッフは再び高島家を訪れた。だがそこには、障害を乗り越えて子育てに向かっていた仲のよい家族の姿はなかった。思春期の微妙なすれ違いが家族を離れ離れにしていたのだ。
家族は互いを見つめるため、トライアスロンが行なわれる宮古島に向かう。かつて父母が懸命に挑戦した競技を始めて目の当たりにする息子。選手たちに声援を送りながら家族はそこに何を感じるのだろうか…。




彼も、お話が出来る聴こえない人だった。
大林監督が作った映画を函館で上映する際に通訳者として、関わった。
駅伝の盛んな福島町でも講演会があって、その通訳もした。



彼はその頃悩んでいた。お話が出来るので、通訳者なしでテレビに出てほしいとか、スタッフとのやり取りを一人で頑張っていた。
その姿は、テレビでみていても、苦しそうだな・・・と私は感じていた。

なので、彼に対しての現場で通訳は要らないと言われて依頼を受けた。
会場に来る聴覚障がい者のための通訳だからと、念を押されていた。

だけど、彼はちらちら私を見る。
必死で口話を読みとりながら、私を見る。
だから、スタッフの目にとまらないように手を動かした。
そして、確認した。
読みとり通訳しますか?


してくれるの??と目がキラキラした。

私は「出来るよ、あなたが必要なら。」

そう答え、二人でスタッフに申し出た。

少し戸惑っていたけれど当の本人の希望だからダメとは言わなかった。

そして、映写の前の、短い時間のトークだったけれど、彼は自由に語れたと、ニコニコしていた。

こんな経験が3回くらいある。

福島町での講演会でも、飛行機が遅れることはわかったけれど、なんで??がわからず、トイレに行きたいのをずっと我慢していたとか。


彼の息子は我が家と同い年。

聴こえないことが美談になると、聴こえない人が我慢を強いられる。
手話通訳を活用しないで、頑張っている姿が美しいと聴こえる人は思う事が多い。
私は手話を使って、通訳者を最大限に活用してこそ、ろう者としての誇り、アイディンティティが生まれると思うし、聴こえないことが誇りになるのだと、世界で活躍しているアーティストや、活動者をみてて思う。


私はそういう彼らにさりげなくサポート出来る通訳者でありたいし、ミュージックサインも、さりげなく彼らのそばに置きたいと思う。

伝えたい想いは山のようにあるけれど、押しつけるものではなくてそっと、さりげなく。

なぜならば、聴こえない人が一秒でも幸せだと感じる時間を長く持ってもらいたいと思うから。

多くの聴こえる人の中で、いつも孤独だと感じている時間が長いだろうから、少しでも楽に呼吸ができる時間を共有したい。そして、昔話をする中で、「あの時は・・・」と語れる仲間でいたい。

今遠く離れていても、出逢いが与えられたら、ハグして、ハグされて。

あの時は・・・と語りあえる仲間で居たい。

私は自分のそんな幸せの時間のために、彼らを支援したい。
さりげなくそっと、道端に咲く小さな花のように。

いつでもそばにいるよ。そう伝えておきたい。




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