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虐待を生きて~kasumi&michieのキルティング人生と快復~

虐待の連鎖を切る手助けをしたい。。 これからは、一緒に歩いていこうね。 2010年私なりの終止符うちました。 新しい道はどんな道??

   
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去年から、関わり始めた教育大学の吹奏楽団とのコラボ。

今回で3度目の演奏会。

指揮者である中島先生は盛岡から、JRでトンネルを抜けてくる。

昨日、本番だった。

朝10時半から休憩をはさんで、3時半までリハ。

とても的確なアドバイスで、なるほど…・って思うことがたくさんあった。

丁寧で、学生を尊重してくれて、私たちのことも頼りにしてくれてて。

実際にあって話せる時間は、短いけれどこちらが求めているアドバイスをしっかりポイントをつかんで伝えてくれる。

9曲あった楽曲のうち、本当にラララ~~~と歌いたくなるのが何曲かある。

誰も歌っていないけど、発語しないでラララ~~とかルルル~ってしてもいいか?と確認しに楽屋に入った。

答えは
「もちろん。声出してもいいですよ、きっとお客さんには聴こえないと思うし(笑)」だった。

「それとね。kasumiさん、学生とあっている時間がkasumiさんの方が多いでしょ。
だから、普段の彼らの演奏とか、どこに苦労してるとか知ってるよね、だから、こんな風に演奏してほしいの!っていうのもありだと思うんだよね。いわば指揮者になってもいいから、表現したいことはすべて出して下さい。それができたら、彼らももっといい音が出せるはずです」と言ってくれた。

そして、打ち上げに参加した時に、短く挨拶をお願いされたけれど、結果長かったけど・・・。

障害を持っている人、そしてその家族がたくさん来てて、その人達が帰る時にふわ~~んとしていた。

普段なら、敷居の高いコンサート会場に足を運んでくれて、そして笑顔で帰って行ったのをみて、うれしかった。

当事者だけじゃなく、家族も周りの人も幸せな時間を過ごしていけてよかったなと思う。これからもよろしくお願いしますと、伝えた。


私の次は、中島先生だった。一通り感想などを話したあと、実は今日はじめて気がついたことがあるんだと少年のように目をキラキラさせて、話し始めた。

ここ最近、ミュージックサインわたげの皆さんと演奏することで、耳の聴こえない人に届けられるっていうのは、みんなと一緒に経験してきたよね。
けど、kasumiさんの今の話を聞いて家族も幸せにできるんだって、初めて知った。

いままでの自分たちが作ってきた文化の上に、もっと幸せにできることがあるって気がついた。

それを大切にしていこう!と、話をした。

わたげができることって、演奏者にも勇気を飛ばせるって思っていて、それはなんとなく実感で感じてきたことではある。

けれど、音楽で仕事をしていて、その世界にいる人から、「わたげはアート、プレイヤー」と言われるととてもうれしい。

誰にもできないことをしているって思う。

障がいを持つ当事者家族がたくさんいた。

サークルの人も来ていた。

親子がいた。

昨日の夜の話題はコンサートのことだろう。
今週のサークルの人の話題もコンサートのことだろう。

ある自閉症を持つ子どものお父さんから、言われた言葉。

「kasumiさん、ありがとう。まーさんと一緒に活動してくれてありがとう」だった。

直接自閉症の人の支援はあまりかかわっていないけれど、まーさんの友達でもあるので、そのことかな?とか思っていたら、違った。

私は聴こえない人の世界のことを知ってほしいといろいろと頑張っている。
けれど、その姿を見て、他の障がいを持つ人たちのことも気がつく。

そういう人が増えると、自分の子どものことも理解してくれる人が増えるんだ。
持論ではそういろんな場で語ってはきたけれど、当事者の親から、改めて言われたことは初めてだった。

その両親と、友人が来てた。

ありがとうって伝えたら、笑って帰った。

きっと、しばらくはコンサートの話になるだろう。

そうやって社会が変わるといいな。

わたげ、飛んでいます。本当に遠くまで、いろんなところに。

その関わりで繋がった人は、とっても大切な人たち。


それぞれの立場で、それぞれの感覚で、つながった人たち。

すごく心地いい。

昨日、私はだせるものはすべて出し切りました。

なので、達成感100%。

しばらくこの余韻に浸っていたいです。


 

初めてきてくれたろう者は泣いていました。「また、来る。またあるか?」って聞いて帰って行きました。
「 あるよ。作るよ。またお知らせするね。」そう答えて背中を見送りました。 知らないからといって死んじゃうことはない情報だけれど、一番知りたい音楽なのかもしれない。 毎回それを実感します。
 

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