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虐待を生きて~kasumi&michieのキルティング人生と快復~

虐待の連鎖を切る手助けをしたい。。 これからは、一緒に歩いていこうね。 2010年私なりの終止符うちました。 新しい道はどんな道??

   
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森田ゆり氏のところへ通い始める前後に忘れることができないけんかをし

たことがある。

 たしか私がかすみの「奇行」を指摘し責め立てたのがきっかけだったと

思うが、言い合いの末、カッとした私は思わずかすみを殴り、投げ飛ばし

た。そのことに逆上したかすみは、包丁を出してきて、「あんたなんか、く

そおやじと同じだ。死んでやる」「もう家を出て行く」と、わめきちらした。私

は、せっかくそれまで築き上げてきたものを、自分が暴力をふるうという行

為ですべてぶち壊してしまったことに、自分自身深く絶望し、半狂乱にな

って自分の顔をこぶしで何発も何発も殴りながら、かすみに言った。「おれ

が悪いんだ。おれが悪いんだ。だいじょうぶだから信頼しろって言いなが

ら、つらくなるとすぐかぁちゃんにあたってる、おれが悪いんだ。だから、も

う死んでもいいよ。出てってもいいよ。おれが悪いんだよぉ。だめなんだ。

やさしくなれないんだよぉ。」私は、鼻をたらしながら、泣いていた。


 かすみが、本当の意味で前向きになり始めたのは、そのあとからだった

と思うのだが、先日かすみに「大げんかしたよね。」と言ったら、まったく覚

えてはいなかった。病人にとっては、「そんなささいなこと、覚えてられな

い」のだそうだ。


 その後も、私は優しくなんかなれず、いろいろな問題に追い詰められて

はかすみのせいにし、「かすみなんて、いなくなってしまえばいい!」と思

い、そう思っている自分に愕然として失望する。

料理をつくってはイライラし、ダメな自分に絶望して落ち込む。

かすみに男から電話が来たといっては、嫉妬してイライラする。

そんなことを何度も何度も繰り返している。


 これからも、自分のダメさ加減に絶望したり、イライラしたりしながらも、

大好きな家族と、大好きな多くの子どもたちのために、力を合わせていけ

たらと思っている。

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