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虐待を生きて~kasumi&michieのキルティング人生と快復~

虐待の連鎖を切る手助けをしたい。。 これからは、一緒に歩いていこうね。 2010年私なりの終止符うちました。 新しい道はどんな道??

   
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その後、森田ゆり氏のところへ、通うようになったことは、かすみが記して

いるので省略するが、かすみはセラピーの結果、かすみのインナーチャイ

ルドである「おねえちゃん」を家に連れてきた。そのころ、かすみにいろい

ろな変化が現れてきたので、観察者としてその間のことを報告したい。

 インナーチャイルドと出合ってしばらく、かすみは情緒的にたいへん不

安定だった。突然、何かに怯えだしたり、震え始めたりということがよく見

られた。本人も、「なんだか人格が入れ替わっているような気がする。」と

よく訴えていた。

 二度ほど、「あっ、これは、『おねえちゃん』が、話しているんだな。」と感

じることができた発言もあった。一度は、父の話をしている時、「くそおやじ

のことは思い出したくないの!」と、いつもとは口調も、トーンも違う声で、

言っていた。

 もう一度は、食事の準備をしろとか私が言った時、「したくないって言って

るでしょ!」と、これもいつもと違う声で言っていた。その時は、かすみ自

身も、自分のいつもにない激しい声に驚いていた。

 そんなおねえちゃんの出現のころから、かすみはそれまでにない、解放

されたようなのびのびとした表情をすることが多く見られるようになった。

それまでは、いつもまゆを寄せ鼻の上に縦じわをつくったきびしい、人を

寄せつけない表情をしていたかすみだったが、とても伸びやかな表情をし

て笑うようになった。私からすると、それまで混沌としていた「大人のかす

み」と「かすみの中のおねえちゃん」の世界に、ひとつの秩序が与えられ

て流れや表出がスムーズになったように思われた。

 「おねえちゃん」が来て、かすみはずいぶん素直になったように感じる。

それは、「これは、したくない!」とか、「つまらない!」とか、「あそびたい」

とか、他愛のない言葉として現れるのだが、「10歳のおねえちゃん」の発

言として聞く時、私は「おねえちゃんのおとうさん」として、素直に聞くこと

ができる。このあいだ、娘の10歳の誕生祝いに、ゲームキューブを買っ

た。「娘にだけ買ってあげたら、きっとおねえちゃんがうらやましがるんだ

ろうなぁ。」と漠然と思っていたら、翌日かすみが「つまらない、つまらな

い。なんだかわからないけどつまらない。」と言うので、「娘にゲームキュ

ーブを買ってあげたから、おねえちゃんが『私も、私も!』って言っている

んだろう。」と、二人で買い物に出かけ、かすみの服やら靴やらを買ってき

た。

 テレビでやっていた「育て直し」とは形は違うが、かすみの中のおねえち

ゃんもたぶんもう一度10歳から子どもらしくゆっくり育つことを望んでいる

ような気がするのだ。

 

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